湯治場にきたからにはやはり体験してみたいのが自炊です。とはいっても独り身の私は毎日のようにやっているわけで、わざわざ旅に出てまでメシの支度をすることなどないのでは? と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
けれども自炊は安い。2000〜3000円もあれば2日分の食事はかんたんに作れますし、土地の味をじかに楽しめる魅力も兼ね備えています。「買う楽しみ」、「作る楽しみ」、そして「食べる楽しみ」の3つを同時に楽しめるのが自炊です。
東鳴子温泉では食材の調達に多少不便なところがあります。
温泉街の商店もなかなか味がありますし融通が利くのですが、品数に限りがあるので、少し足を延ばして鳴子温泉駅周辺まで出かけてみるといいかもしれません。
列車を使って東鳴子へ湯治に出かける方は、鳴子温泉まで乗り越して食材を買い込み、バスか列車で戻ってみると便利です。
今回私が利用したお店は…
・氏家鯉店(東鳴子)
・なるみや土産品店(東鳴子)
・サンクス鳴子店(東鳴子)
・セブンイレブン(鳴子大橋そば)
・植松ストア(鳴子大橋そば)
・植松ストア向かいのドラッグストア
・ウジエスーバー(鳴子温泉駅そば国道沿い)
などです。買い物を旅の楽しみとするならば、一ヶ所にとどまらずいろいろなお店を訪ねたらきっと楽しみも深まるはずです。
宿の部屋に備えつけの調理器具はアルミ製の両手鍋がほとんどです。この鍋をフルに使って料理を作るわけですが、いちばん手頃なのはやはり鍋料理でしょうか。
豆腐、白菜、長ネギ、茸類、肉類…を切って鍋に突っ込んで火にかければできあがり。
塩仕立て、しょう油仕立て、味噌仕立てと日替わりできますし、水炊き風にポン酢しょう油をつけていただいても格別です。あまり手間をかけずに土地の素材をたくさん食べるには鍋物に限ります。
ちなみに写真中央に見えるのは鯉のあらい。
東鳴子温泉街にある氏家鯉店で購入ができます。事前に電話で注文をすればすぐに受け取ることができます。2人前から調製していただけますが、一人でもぺろっと食せます。
鯉というと泥くさいイメージがありますが、氏家さんの鯉のあらいは泥臭さも生臭さもなく、湯治に欠かせない滋養の補給にはもってこいです。
鍋料理と鯉のあらいを肴に、「一ノ蔵・大和伝」をちびりちびりといく…。日ごろの疲れを取るにはこれがいちばんです。
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