ここを訪れて最初に思うのは「本当に営業しているのか?」という疑問。
夏の暑さを遮らんばかりのうっそうとした木々、小さい蛍光灯だけが光る室内、暗いロビー、剥がれた天井…「廃墟」ということばが頭に浮かびます。
しかし、楽園というものは外観だけを見て通り過ぎる者にはたどり着くことができません。一歩足を踏み入れた先にそれはあるのだと感じるわけです。
カラー映像よりもモノクロ映像が、タイトル表示には赤地黒抜きの文字が似合いますが、悪意はありません。これは撮影者の拙い演出です。さてこちらは大浴場の写真です(2008年4月22日撮影)。
光の加減で色が変わる半透明のお湯です。炭酸水素泉(重曹泉)なのにコールタールをかなり薄めたような油臭さがあります。
湯口からお湯をすくって飲んでみるとやはり重曹泉のテイストです。
撮影した日の浴槽のお湯は入れ替えたばかりのもので、前回に入浴した時よりもどこかフレッシュな皮膚感覚を覚えました。黒い浮遊物は湯の花です。